上海協力機構産業チェーン・サプライチェーンフォーラムのインダストリアル・インターネットパラレルフォーラムが開催

6月16日、上海協力機構産業チェーン・サプライチェーンフォーラムのインダストリアル・インターネットパラレルフォーラムが青島・上合の珠国際博覧センターで開催された。フォーラムは「デジタルでSCOとリンク、スマート未来につながる」をテーマに、中国上海協力機構地方経済貿易協力モデル区管理委員会とハイアールグループが共催し、カオスIOT科技股份有限公司が実施した。このフォーラムは、インダストリアル・インターネットをデジタルとリアルの融合の重要な拠点とすることで、グローバルサプライチェーンと産業チェーンシステムにおける上海協力機構モデル区の影響力をさらに高め、上海協力機構モデル区の産業アップグレードと経済発展を促進することを目的とした。

中国工程院院士の李培根氏、中国インダストリアル・インターネット研究院党委員会書記の田川氏、工業情報化部科技司元副司長の阮汝祥氏、青島市工業情報化局副局長の盧陽氏、SCO秘書処顧問のイスカンダル・バイタソフ氏、カオスIOT科技股份有限公司董事長兼総経理の陳録城などのリーダーや来賓がフォーラムに出席した。

産業チェーン・サプライチェーンの安全性と安定性は、新たな発展の枠組みを構築する基礎となる。李培根氏は「インダストリアル・インターネットとデジタルサプライチェーン」とテーマとする基調講演を行い、上海協力機構諸国間の経済貿易協力へのエンパワーメント、産業チェーン・サプライチェーンの効率と品質の向上、中国企業が「一帯一路」に深く溶け込むための支援におけるデジタル化の役割を強調した。「デジタル化の重要性は、まずデータの可視化、つまり流通する商品の状態である。」李培根氏によると、インダストリアル・インターネットのデジタルサプライチェーンは、情報の非対称性の課題を解決し、システム全体の効率向上をもたらし、さらにプロセスの最適化とニーズの管理をも行い、サプライチェーン間の共同管理と情報共有を通じて、リアルタイムで意思決定を最適化して市場の変化を予測し、「ブルウィップ効果」の影響の回避を実現できるという。

田川氏はあいさつの中で以下のことを述べた。インダストリアル・インターネットは、世界の主要産業国が産業競争の高台を制して、産業システムを再構築し、産業チェーン・サプライチェーンを強化するための共通の選択肢になっている。中国のインダストリアル・インターネットは急速かつ活発に発展しており、安定した経済成長の重要な支えとなっている。インダストリアル・インターネットとともに誕生した中国インダストリアル・インターネット研究院は、インダストリアル・インター ネット事業を着実にさらに深く推し進め、インダストリアル・インターネット、デジタル経済、中小企業のデジタルトランスフォーメーションにおける戦略的研究と政策支援に取り組んでおり、国家インダストリアル・インターネット・ビッグデータセンター、インダストリアル・インターネット・プラットフォーム・イノベーション協力センターなど、さまざまなイノベーション・プラットフォームを構築している。中国インダストリアル・インターネット研究院は上海協力機構モデル区と手を携えて、インターネット・インターネット、デジタルトランスメーション、産業チェーン・サプライチェーン強化の分野での協力を強化し、インダストリアル・インターネット産業の高品質な発展を促進する。

盧陽氏はあいさつの中で以下のことを述べた。新たなインフラ、革新的な応用モデル、新たな工業生態として、インダストリアル・インターネットはますます工業経済の高品質発展の重要な支えになっている。近年、青島委員会・市政府は「インダストリアル・インターネット3カ年堅塁行動」の踏み込んだ推進を中心に、プラットフォーム、ネットワーク、データ、セキュリティなどの面からインダストリアル・　インターネットの発展を推進している。青島市のインダストリアル・インターネットの「先駆者」として、膠州市は堅固な産業基礎と強い産業力を有しており、上海協力機構モデル区、膠東臨空経済モデル区、国家級複合一貫輸送モデル物流園区などの「国字号」発展プラットフォームの優位性を活し、完備した要素と資源、融合された応用のけん引力、活発な産業生態を備えた「スマート製造都市」を建設することが期待されている。

成果発表にあたって、カオス産業クラウドブレインが大々的に発表され、国家インダストリアル・インターネットビッグデータ山東サブセンターの中小企業向けデジタル転換サービスプラットフォームが発表され、工業製品のサプライチェーンデータ権利の応用プラットフォームが発表された。同時に、フォーラムでは協力調印式も行われ、カオスCOSMOPlatはSCO経済貿易学院、中南ハイテクなど4つの重点企業と調印し、膠東サプライチェーン、遠航ハイテクなど6つのエコパートナーと調印し、インダストリアル・インターネットのリンクとエンパワーメントを通じて、上海協力機構モデル区の建設と発展の新たなチャンスを各方面と共有した。

来賓あいさつにあたって、中国情報通信研究院インダストリアル・インターネットとモノのインターネット研究所シニアエンジニアの王彪氏が「星火・鍊網新型インフラ実践の進展」というテーマで、カオス工賦プラットフォーム総経理の官祥臻氏が「インダストリアル・インターネットがSCO産業の融合に力を与える」というテーマで発表した。カオスCOSMOPlatは、上海協力機構モデル区と共同で構築したインダストリアル・インターネット総合エンパワーメントプラットフォームを通じて、製造業デジタル転換、園区管理、公共サービス、産業育成などの分野を絶えず模索し、「1+N+X」の総合エンパワーメントシステムを構築し、地域産業の融合とサプライチェーンのデジタル化や、「デジタルSCO」産業の基盤の構築に役立つという。

プロジェクトプレゼンテーションにあたって、膠州市科学技術産業情報化局長の周兆和氏がカオスニュータウンについてプレゼンテーションを行った。カオスニュータウンは「インダストリアル・インターネットの新高地」の目標を目指し、ハイアールグループをリーダーとして、スマート家電産業の技術革新、モデル更新、業態刷新を推進し、インテリア、家電、家庭装飾「三業融合」で統合革新の一体化した産業モデルと共生システムを構築する。 また、国際学校、国際病院、国際コミュニティを建設し、インダストリアル・インターネットを基礎論理とし、デジタル要素をサポートとして、高品質で、現代的で、住みやすく、働きやすく、遊びやすい産業・都市統合モデルを構築する。

このほか、カオスデジタル革新プロダクトディレクターの胡雁氏が「海雲智造・業界初のシナリオベースのクラウドサービス生産・運営・制御プラットフォーム」について、鋒泾（中国）建材集団有限公司副総経理の趙強氏がSCO美武ソフトウェア企業デジタル化実施法案」について、カオススマートエネルギー山東地域総経理の劉輝氏が「ゼロカーボン・スマートエナジー・ソリューションがパーク企業のグリーン・低炭素化を促進」についてプレゼンテーションを行った。