上海協力機構モデル区：制度の革新成果50余りを創出

制度の革新は、上海協力機構モデル区の高いレベルの開放及び質の高い発展に「回答必須の問題」である。建設開始以来、上海協力機構モデル区は制度の革新を際立った位置に置き、「智創上合」の制度革新ブランドを打ち立て、上海協力機構貿易指数、「信用SCO」、「SCO・銀保通」、「SCO・匯保通」など上海協力機構の特色に富んだ50余りの制度革新の成果を創出し、「４つの利便、１つのリード」という制度革新体系を初歩的に作り上げ、上海協力機構モデル区の発展のためにエネルギーを蓄える。

国際物流の利便化を促進することに焦点を当て、国際物流の新たなモデルを革新し続け、国際物流大通路をスムーズにする。具体的には、上海協力機構諸国に向けて「SCOエクスプレス」ポイントツーポイント列車を開通して上海協力機構加盟国6か国、オブザーバー国2か国と30余りの都市をカバーする。「友好都市＋物流」のモデルを革新し、運行された中欧班列は、上海協力機構と「一帯一路」沿線の22か国と52の都市に通じる。「カザフスタン・カスピ海・アゼルバイジャン・ヨーロッパ」というカスピ海横断輸送国際列車を初めて開通した。更に上海協力機構モデル区は、物流サービスのレベルの改善にも力を入れ、国内初の「膠黄小運転」監督・管理モデルを作り出し、「前港後駅」の運営モデルを通じて、輸出入貨物の迅速な集配を実現した。

現代貿易の利便化を促進することに焦点を当て、現代貿易の発展モデルを革新し、地方経済貿易協力プラットフォームと包括的なサービスプラットフォームを構築することにより、経済貿易協力の新しいパラダイムを探求する。特に、オンラインとオフラインの経済貿易サービスプラットフォームを構築するという点では、税関、税務などの部門・機関と共同で、企業に原産地審査・承認、渉外法律、商業仲裁などの政務・ビジネスサービスを提供する。「SCO・銀関通」を例にとると、関連する輸出入企業は、銀行が発行した「保証文書」により「先に通関、後で納税、一括納付」の通関利便化サービスを享受できる。現在、50社余りの輸出入企業が「ホワイトリスト」に組み入れられ、貨物の通関利便化を実現した。

双方向投資の利便化に焦点を当て、貿易投資の利便化制度を革新し、「友好都市＋経済貿易」モデルの革新を促進する。「中国対上海協力機構加盟国貿易指数」を発表し、国内初の上海協力機構諸国との経済貿易協力に向けた原産地証書審査・承認センターを設立し、「オンラインで集まり・上海協力機構と共に発展を図る」、「友好都市協力・共に未来を創る」などの一連の経済貿易交流・対話イベントを開催した。上海協力機構モデル区は、双方向投資貿易の利便化「試験区」を目指して高速で前進している。

人的交流の利便化を促進することに焦点を当て、上海協力機構経済貿易学院の建設を全面的に促進する。現在までに、発展途上国青年越境Eコマースによる貧困救済支援と持続可能な発展能力向上のための研修班（オンライン）プロジェクトが81回行われており、延べ7,200人余りがトレーニングに参加した。更に、2022年の「SCODAの夏」中国・上海協力機構国家青年交流ウィークイベントと「国際青年中国の旅」など一連のイベントを成功裏に開催し、上海協力機構モデル区の影響力がますます高まり、「友達の輪」が更に広がっている。

優れたビジネス環境の創造に焦点を当て、「放・管・服」の改革を推進し続け、上海協力機構モデル区の市民サービスセンターを建設して使用開始した。政務サービスの効率を継続的に改善し、「心を込めたサービスで期待に添う」というビジネスサービスブランドを作り上げる。現在、上海協力機構モデル区の市民サービスセンターは、省級権力事項71項目、青島市級権力事項19項目、関連施設請け負い企業の市場主体登録、プロジェクト立案など膠州市級権力事項を引き受け、「省、市、市（区）」三級の事項をモデル区内で一括して取り扱うことを実現した。

独創性、差別化の探索を積極的に展開し、コピー可能、普及可能な改革と革新の経験を生み出す。現在、上海協力機構モデル区の革新の「ボーナス」が徐々に現れ、制度の強みは発展の強みに変わりつつある。「今後、我々は上海協力機構諸国の地方経済貿易協力のニーズに焦点を当て、物流の利便性、貿易の利便性、生産能力の協力、科学技術成果の転化、ビジネスパーソンの自由な移動、金融的供給などの主要要素をめぐって、モデル革新と制度革新の深化に力を入れ、よりハイレベルな対外開放の新たなエンジンを全力で構築し、優れた成績で党の第20回党大会の成功裏の開催を迎える」と上海協力機構モデル区の関連責任者が述べた。