上海協力機構モデル区が「一帯一路」国際物流大ルートに
11月21日夜、上海協力機構モデル区青島複合一貫輸送センターの外勤貨物輸送員は寒風が吹きすさぶ中、ロシアに向けて出発する欧亜定期列車の最終安全検査を行っていた。列車にはテレビや電気オーブンなどの家電製品が満載され、15日ほどで目的地のロシア・モスクワのヴォルシノに到着する。
現在、上海協力機構合モデル区青島複合一貫輸送センターでは日韓陸海快速線と中央アジア定期列車、中欧定期列車など13本の国際定期貨物列車を含む22本の国際・国内定期貨物列車の運行が常態化している。
「建設開始から2年余りで、上海協力機構モデル区は次第に『東は日韓アジア太平洋に接続し、西は中央アジア・欧州に繋がり、南はASEAN南アジアに通じ、北はモンゴル、ロシア大陸に達する』『一帯一路』国際物流大ルートになっている」と上海協力機構モデル区管理委員会国際物流部副部長の臧元奇氏は述べた。
「貨物がここに着くと、青島港埠頭に着いたことになる」。中鉄聯集青島中心駅市場部経理の李暁鵬氏は次のように述べた。「一帯一路」沿線諸国・地域からの貨物がユーラシア定期列車を経てモデル区に到着すれば、青島港に到着したことになり、貨物は港で海運に転換することで、日韓などの国と地域に到達できる。逆に、同様に海鉄複合輸送を経て「一帯一路」沿線諸国と地域に到達することもできる。
現在、上海協力機構モデル区の貨物の70%が「陸-海-鉄」複合一貫輸送で輸出入されているという。
今年1月から10月、上海協力機構モデル区青島複合一貫輸送センターで運行された中欧定期列車は前年同期比42.6%増の455本である。コンテナ作業量は前年同期比22.1%増の72万3000TEUである。
このほか、上海協力機構モデル区は新しい貿易業態を絶えず開拓・育成し、国際的な多国間貿易の中で上海協力機構の要素を増やしている。大きな貿易プラットフォームを導入するほか、国内の有名Eコマース企業と協力商談を行い、越境Eコマース貿易の発展を推進している。
データによると、今年10月の時点で、上海協力機構モデル区の上海協力機構諸国に対する輸出入額は前年同期比131%増加し、内連外通の「国際大循環」の重要な開放プラットフォームになりつつある。